れんちゃんのブログ

自己に酔いしれたOLの戯言

コミュ障にダブルデートは無理だ

今日明日と、彼氏と彼氏の友達カップルと4人で旅行の予定だった。
今、私はひとりホームで帰りの電車を待っている。

事の始まりは2ヶ月前。
「今度4人で釣り旅行行くことになったから空けといてね」
なんの前触れもなく通達された。
私は、自分の親友に会わせたいと思ってくれたことへの嬉しさと彼氏の大事な親友の前でしっかりと振舞わなければならないというプレッシャーとでなんともいえない気持ちに襲われていた。

私はかなりのコミュ障だと思っていて、親しくない人と当たり障りのない話を楽しく行う能力が欠如している。
しかも今回はかなりハードルが高く
①かなり素を出して自然体で接している彼氏とかなり気を遣い慎重に言葉を選びながら適切な話題を選ばねばならない見知らぬ人たちが同居するため自分の振る舞い方が定まらない

コミュ障というか、自意識過剰というか、 - れんちゃんのブログ
↑詳しくはこの記事を読んでほしい
②一泊二日という長時間にわたりかつ寝食を共にするイベントのため想定される疲労がキャパシティを優に超える
③彼氏とその親友の趣味である釣りを私は2回しか体験したことがなく勝手や楽しみ方がよくわからない
とコミュ障殺しの条件がこれでもかというくらい完璧にそろっていた。

たしかにダブルデートって憧れるよな、コミュ強勝ち組の代名詞じゃん。
それをこなすことができればかなりの自信に繋がるだろうな。

でも絶っっっっっっっ対無理。
絶対うまくやれない。
絶対終始無言で空気をぶち壊すか張り切りすぎて空回りした発言を連発して空気をぶち壊す。実績もある。
絶っっっっっっっ対行きたくない。

でも、私は誘いを断ることができなかった。
それはもしかしたらわりとうまく立ち回れて楽しく過ごせちゃったりするんじゃないだろうかといううっすらとした希望がなぜか生まれてしまったからであり(憧れがすごかったので)、彼氏が「おまえがコミュ障なのは知っている。緊張しても空回りしても大丈夫ちゃんと橋渡しするしそういうのも全部見越してるから。大丈夫だよ絶対」と何度も言ってくれたからでもある。

甘かった。非常に甘い考えだった。

当日。途中のSAでまず顔合わせをした。
「初めまして〜よろしくお願いします」
と言葉を交わしたほんの1分足らずで感じた。

無理。
無理無理無理。

友達カップルが放つ圧倒的な陽のオーラ。
今まで私以外の3人で仲を深めてきたことがわかる親密な空気。内輪の雰囲気。

「じゃあ俺ら先に行ってるわ〜」と友達カップルが出発した瞬間、
泣いた。えげつないほど泣いた。

「◯◯(彼氏)くん本当にごめんなさい、やっぱり私無理だ。こんなことして許してくれなんて言わない。愛想つかされてもしょうがないと思う。それでも私は無理だ。本当にごめんなさい」
と口早に謝罪して全速力で逃げた。

そう、脱走を図ったのである。

ここは高速道路上のサービスエリア。
冷静に考えて逃げ場などない。
でも私は逃げた。全速力で走った。

「は?待てよ!!」と彼氏も全速力で追いかけてくる。
こんなにガチで鬼ごっこをしたのは久しぶりだった。そして、すぐに捕まった。

「は?まだ挨拶しただけじゃんその数分でなにがわかるんだよ大丈夫だよ絶対大丈夫だから」
となぐさめられ、絶対に帰りたいという思いは変わらないがここで逃げても帰る術がないと諦めしぶしぶ目的地まで同席することにした私。

絶対大丈夫なわけないし事実全然大丈夫じゃなかった。

釣りが始まってからも私は無の心で竿を投げては引くを繰り返し、他3人のキャッキャした会話に全く入ることができず、気を遣って話しかけてくれた彼女さんにも「あ、ハイ…」「そうなんですか…グヘ…」というなんもと味気なく気持ち悪い返しをしてしまい、気づけば1人かなり遠のいたところに位置してしまっていた。

しばらくしたら彼氏が「ごめん、おまえがここまでだとは思わなかった。ほんとごめん。全然楽しくないよな。帰る?おれうまいこと言っとくから。駅まで送るよ」

こうして私のダブルデート大作戦は開始1時間で終了した。


彼氏には本当に申し訳ないことをしたと思う。顔にヘドロを塗りたくった。
旅館の手配などあらゆる準備をしてくれた友達カップルには一生顔向けできない。

私は大人になってから付き合った人が今の人の前に2人いて、どちらも一度ずつ友達に会わせてもらったことがあった。
そのどちらもたった数時間話しただけにも関わらず評価が最悪で、「あの発言はやばいでしょ」「え、あの子大丈夫?」「他にもっといい女の子いっぱいいるでしょ」などと彼氏及びその友人ともに酷評の嵐だった。
マジでキツかった。

だから今回はできるだけ発言せず話しかけられたら相づちをうつという姿勢に徹していたのだが、結果あまり楽しくなさそうというオーラをバンバンに放ってしまい相手方にかなり気を遣わせてしまった。最悪だ。


彼氏はほんとうにできた人間だと思う。
無理に連れ出したことを心から詫びてくれたし(断らなかった私が悪いのに)、「人には得意不得意があるから。おまえがこういうの苦手っていうのがわかっただけで嫌になったり愛想つかしたりなんてするわけない」と言ってくれた。

自分の恋人を友達に会わせるってわりと覚悟いることだと思うし、それをあんなに嫌がられて離脱までされたらふつう気分良くないと思う。呆れるでしょ絶対。
そういう気持ちに全くならずにむしろ優しくなぐさめてくれる彼氏はほんとうにいい人だと思う。
こういう人と一緒にいられたら心の底から幸せだと思う。

でも、だめだ。
彼氏の良さを感じれば感じるほど、自分のコンプレックスが刺激されて苦しくなってしまう。
私は不釣り合いだ。重荷でしかない。
もっと、社交的で愛想が良い陽に当たった女の人と一緒になったほうが幸せになれると思う。

もう、どうすればいいんですか。
どうすればいいっていうんですか。

3連休、スタートです。